製品案内

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工業用放射温度計概要

First

はじめに

工業用放射温度計は、対象物から放射される
赤外線エネルギーを捉え、
非接触で温度を測定するセンサーです。
回転する金属ロール、高温炉内、
ガラス・フィルムライン、防爆エリアなど、
従来の接触式では測れない場面で
幅広く活用されています。

温度測定で
こんな課題はございませんか?

悩み

測りたい材料はあるが、
測れる温度計が見つからない

悩み

今の温度計で正確に測れているか
自信がない…

日本電測なら
測りづらい材料・環境等でも、
きちんと測れる温度計をご提供します

機種選定例

材料・環境 高温金属 光沢金属 フィルム ガラス 汎用ワーク(特殊環境等) 面(エリア)
高温金属 光沢金属 フィルム ガラス 汎用ワーク(ゴム・樹脂等) 面(エリア)
受光波長
(特殊環境品)
~ 1.0μm ~ 2.2μm ~ 3.43μm/7.9μm 5.1μm 8.0~14.0μm 8.0~14.0μm
適した放射温度計
取り扱い有無
日本電測 汎用
耐熱
防爆
Modbus
汎用放射温度計
(8.0~14.0μm)

※一般的に使われる汎用放射温度計では、材料によって測定が難しい場合があります。

Pick Up

PICK UP製品

光沢金属・ガラス
温度測定したい方

短波長放射温度計
PyroUSBシリーズ

光沢金属やガラスなど、一般の放射温度計では測れない素材も正確に測定。
短波長専用設計により、反射の強い金属ロールでも安定した温度取得が可能です。
ゴム・フィルム・化学・製紙工場などの回転体・高温ラインの非接触測定に適しています。

汎用ワークでも
特殊環境
温度測定したい方

耐熱

PyroMiniシリーズ

PyroMiniシリーズ

高温の乾燥炉内でもセンサー冷却なしで使える耐熱モデル。食品・樹脂・ゴムなどの乾燥ラインで安定した非接触測定が可能です。180℃環境でも動作し、歩留まりの改善に貢献します。

耐熱
防爆

EXM8シリーズ

EXM8シリーズ

石油化学プラントなど、火花や電気が引火する危険エリアで使える防爆対応モデル。安全性が高く、乾燥炉内でも使用可能。耐熱仕様で防爆エリア専用の“唯一の放射温度計”として選ばれています。

耐熱
Modbus

PyroMiniBusシリーズ

PyroMiniBusシリーズ

複数のセンサーを1つのアンプでまとめて接続できるModbus対応モデル。多点測定や装置内の温度管理に最適で、配線・コストを削減できます。効率的に多点の温度を取得したい現場に向いています。

材料を
温度測定したい方

Xiシリーズ

Xi 80/Xi 400/Xi 410

鉄鋼・フィルム・化学ラインの
温度測定に。
必要なエリア(面)の温度を
測定できます。

Xiシリーズ Xiシリーズ

材料表面を「面」で測定できる熱画像タイプの放射温度計です。
最大9つのエリアをPC画面上で設定し、温度分布・差分・占有率を同時に可視化できます。
ベルトコンベアや乾燥工程など、位置が変わるワークの温度ムラ確認に最適で、全熱画像の録画・編集にも対応します。

  • 最大9つの測定エリアをPC画面上で設定可
  • 測定する位置が変化するワークの温度測定に有効
  • 全熱画像の録画・編集が可能
  • 各エリアの面積温度を個別に出力
  • エリア間の差分や占有率を測定

Support

海外製品でも
日本電測なら
丁寧なサポート体制

日本電測は、課題整理から機種選定、
導入後のフォローまでを丁寧にサポート。
放射温度計分野の専門パートナーである
IREXソリューションと連携し、
測定条件や設置環境を踏まえた
技術的な提案も行い、
安心して導入できるようお手伝いします。

課題ヒアリング&
機種選定

機種選定

素材・温度・工程条件を丁寧に伺い、現場に最適なモデルを一緒に選定します。

比較しやすい
提案書をご用意

提案書をご用意

複数案を比較表や図解でまとめ、導入後の流れがしっかりイメージできる形でご提案します。

導入後も続く
安心フォロー

安心フォロー

デモ測定・条件調整にも柔軟に対応し、「正しく測れているのか」という不安を解消します。

Case

課題解決事例

事例01

配線の削減と設定作業の効率化
(PyroMiniBus)

  • Before

    Before

    課題

    複数の温度センサーを使う工程で、アンプやPLCのアナログ入力モジュールが大量に必要。配線が複雑で、設定変更のたびに盤内作業が発生していた。

  • After

    After

    提案内容

    通信機能付きのPyroMiniBusシリーズ(RS485)を導入し、センサーをまとめて1つの系統で接続できる構成をご提案。

    結果

    アンプ不要・省配線化を実現し、最大31台までセンサー接続が可能に。設定は表示器側から直接変更でき、盤内開閉や配線作業が大幅に削減された。コストメリットも大きく、運用効率が向上した。

事例02

鏡面仕上げの金属ロール温度を
“直接測定”できるように
(PyroUSB)

  • Before

    Before

    課題

    製紙・タイヤ・印刷などで使われる金属ロールは鏡面仕上げが多く放射率が低いため、従来の放射温度計では測定精度が低かった。接触式プローブ(ローリング熱電対)では連続測定も困難だった。

  • After

    After

    提案内容

    2.2µmの短波長に絞った短波長放射温度計(PyroUSBシリーズ)を提案。光沢金属でも安定した温度測定が可能に。

    結果

    金属ロールの表面温度を安定かつ高精度にリアルタイム計測できるようになり、フィルム・製紙・ラミネート・タイヤ製造などで導入が拡大。黒テープ・黒塗料なしでの非接触測定を実現し、品質管理が大幅に改善。

Knowledge

放射温度計 基礎知識

放射温度計とは?

放射温度計とは?

放射温度計は、物体から自然に放射される“赤外線エネルギー”を検出し、その量から温度を算出するセンサーです。
回転体・高温域・危険エリアなど、接触式では測れない現場で広く使われています。
放射温度計は、『正しい波長選定 × 放射率調整 × 周囲環境対策』の3つで測定精度が決まります。

特徴

  • 対象物に触れずに温度測定ができる
  • 高速応答(ミリ秒レベル)
  • 高温域(数百〜数千℃)も測定可能
  • 動くワーク、危険エリアでも安全に計測

よく使われる業界

鉄鋼、フィルム、ガラス、食品、樹脂加工、紙・パルプ、電子部品、乾燥炉ライン など

温度は“赤外線の量”で決まる

赤外線は、私たちが普段目にしている可視光線と同じ光の一種ですが、可視光線より波長が長く周波数が低いため、肉眼では捉えることができません。
物体は温度に応じた赤外線を自然に放出しています。放射温度計は、この赤外線をセンサーで受け取り、温度に換算します。

放射率(Emissivity)とは?

放射率とは、「その物体がどれだけ赤外線を放出しやすいか」を 0〜1 の数値で表したものです。
自ら赤外線を放射せず、外部からのエネルギーを完全に反射する物体は“鏡面体”と呼ばれ、放射率0で表されます。反対に、すべてのエネルギーを100%吸収し放射する物体は“黒体”と呼ばれ、放射率は1となります。
実際の物体の放射率は、材質・表面の状態・温度・測定波長などの条件によって変化します。特に金属やフィルムのような素材は、温度や表面の状態によって放射率が変動しやすく、放射率は毎回同じとは限りません。放射率が正しく設定されていないと、測定結果に温度誤差が生じる原因となります。そのため、測定精度を高めるには、テスト測定を通じてその都度最適な放射率を確認・設定することが重要です。
また、金属のように放射率が低く変動しやすい対象には、短波長モデル(1〜2µm帯)を使用することで、より安定した測定が可能です。

放射率が高いものの例 黒いもの・表面が粗いもの1
放射率が高いものの例 黒いもの・表面が粗いもの2
放射率が高いものの例 黒いもの・表面が粗いもの3

黒いもの・表面が粗いもの
→放射率が高く“測りやすい”

放射率が高いものの例 光沢金属・鏡面1
放射率が高いものの例 光沢金属・鏡面2
放射率が高いものの例 光沢金属・鏡面3

光沢金属・鏡面
→放射率が低く“測りにくい”

測定波長が違う理由

放射温度計には、用途に応じて「測定波長」の違うモデルがあります。

波長が短い

波長が短い(例:1µm〜2µm)

  • 測定対象:金属、光沢材、高温域
  • メリット:反射の影響を受けにくく、精度が高い
  • 主な用途:金属ロール、溶融金属、ガラス、工程監視
波長が長い

波長が長い(例:8〜14µm)

  • 測定対象:一般材料(樹脂・ゴム・食品など)
  • メリット:幅広い用途、低価格帯に多い
  • 主な用途:乾燥炉、食品ライン、パッケージ工程

正しく測定するためのポイント

  • 放射率の設定

    対象物の材質・温度・表面状態に応じて、放射率を適切に設定することが重要です。不明な場合はテスト測定を行い、最適な値を確認してください。
    温度測定に誤差が生じる場合、その原因として、設定した放射率と実際の物体の放射率の不一致が考えられます。

  • 視野角(スポットサイズ)

    正確な測定のためには、測定スポットが対象物より小さい必要があります。対象物のサイズは、スポット径の約1.5倍以上が目安です。距離が長くなる場合は、光学倍率の高いモデルの使用が推奨されます。

  • 周囲環境

    • 高温→耐熱仕様放射温度計または冷却ハウジング
    • 粉塵→エアパージユニット
    • 爆発性ガス雰囲気→防爆認証品
    • 水滴・油→保護窓やパージエア

上記の環境に合わせた対策(製品)が必要になります。

放射温度計の種類(一般分類)

単点式(スポットタイプ)

単点式
(スポットタイプ)

1点の温度を高速で測定できるため、ライン制御など幅広い用途で活用されています。

熱画像式(エリア測定)

熱画像式
(エリア測定)

複数のエリアや温度分布を同時に測定でき、温度ムラの可視化に最適です。

通信対応モデル

通信対応モデル
(4-20mA / RS485 / Modbus)

多点測定や制御装置への組込みに適しています。

Q.熱画像=サーモグラフィと同じ?

見た目はよく似ていますが、目的や精度に大きな違いがあります。
サーモグラフィは、温度の違いを色で表し、おおまかな温度傾向を視覚的に把握するための装置です。一般的には体温チェックや簡易的な異常検知など、定性的な確認に使われます。
一方で、工業用は“温度分布を定量的に監視する装置”です。画面上の各ポイントの温度を数値として正確に測定・記録し、品質管理や制御、異常検知に活用できます。
用途が似ていても、「見る」ためか、「測る」ためかで求められる機能が異なるのです。

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