← 技術情報・サポートTOP

技術情報

シース熱電対/抵抗体の応力腐食割れ

その他

シース熱電対・測温抵抗体の製造には冷間引抜加工法が使用されており、内部熱電対の熱起電力特性や、Ni線の機械的強度を損なうことのないよう適正な引抜き及び、焼鈍をしなければなりません。しかし、金属シースと熱電対素線やNi線の焼鈍温度が厳密には異なるので金属シースについては残留応力となって現れます。また、金属シースは長尺のため、一般に輪巻状となっていますが、測温接点の加工や端子の組立加工時に直線状にしたり、運搬時に輪状にしたりするので更に応力が加わる場合があります。この様に残留応力のあるシース熱電対・抵抗体は応力腐食割れが発生しやすくなっています。応力腐食割れは引っ張り応力に対して垂直方向に生じるため、シース熱電対・抵抗体の場合、金属シースが縦に裂けたように割れます。

■防止策

①温度: 周囲温が70~250℃付近で発生することが多く、一般的には温度が高くなるほど発生しやすくなります。
②材質: 8~10%程度のニッケル合金は応力腐食割れが発生しやすく、Ni含有量が50%以上の場合は発生しにくいとされています。
(例)
応力腐食割れが発生しやすい
SUS304…………Ni 8~12%
SUS316…………Ni 10~14%
SUS310S…………Ni 19~22%
応力腐食割れが発生しにくい
  NCF600(インコネル)……Ni 70%
③塩化物: 冷却水などの場合、塩化物の濃度が高くなると発生しやすくなります。特に塩化物が濃縮して、スケールとして付着する場合は注意が必要です。
④構造: シース抵抗体で発生した場合は、シース材質は一般的にSUS316なので、一般工業用のSUS316、SUS316Lに変更を行うと応力腐食割れが防げる場合があります。(一般工業用のパイプは残留応力が少ないため)

この回答は役に立ちましたか?

CONTACT

お問い合わせ

熱電対・測温抵抗体の製造や
修理・校正に関するご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

大阪 /06-6308-7508

東京 /03-6417-0318

(電話受付時間 平日9:00~17:30)

メールでのお問い合わせ

メールフォームからお問い合わせください。
写真や図面の添付も可能です。