計量法校正事業者登録の完了に伴い

新事業 『JCSS校正サービス』 のご案内

当社はこれまで品質向上の為『より正しい温度計測の為に』をスローガンに掲げ温度校正業務を行って参りましたが、この度は計量校正事業者(JCSS)登録の完了に伴い一般校正業務に加えJCSS校正サービスを展開してまいります。

これにより国家標準へのトレーサビリティと校正結果の品質が保証され、これまで以上にお客様に貢献していく所存です。

JCSS校正対象(抵抗温度計 -40〜500℃)
外径温度範囲長さ
φ6.4以下-40℃以上200℃以下150㎜以上
200℃超過500℃以下200㎜以上
φ6.4超過
φ8.0以下
-40℃以上200℃以下150㎜以上
200℃超過300℃以下200㎜以上
300℃超過500℃以下400㎜以上
JCSS校正対象(熱電対 -40〜1100℃)
外径温度範囲長さ
φ6.4以下-40℃以上200℃以下150㎜以上
200℃超過500℃以下200㎜以上
φ6.4超過
φ8.0以下
-40℃以上200℃以下150㎜以上
200℃超過300℃以下200㎜以上
300℃超過500℃以下400㎜以上
φ8.0以下500℃超過1100℃以下600mm以上

校正事業者登録制度(JCSS)

計量法校正事業者登録制度とは、JCSS(Japan Calibration Service System)とも呼ばれ、計量器の校正を行う事業者の校正能力を、計量法の規定に基づいて登録する制度です。校正事業者の登録のための審査は、NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)が行います。校正機関の品質システムが、JIS Q 17025(ISO/IEC 17025)の要求事項に適合しているかどうかで判断されます。ISO9000と異なる点は、品質システムの審査だけでなく、技術的な能力の審査(技能審査)が行われることです。品質システムと技術的な能力の二つを満たすことによってJCSS認定事業者として認められます。

登録事業者は、JCSS認定シンボル付の校正証明書を発行できます。この証明書により校正の信頼性や不確かさが公的に保証されます。

JCSS校正の認定事業者(校正機関)

当社は、非温室システムの適切に運営されているか、校正方法、不確かさの見積もり、校正設備が校正を実施する上で適切であるか、など項目で独立行政法人製品評価技術基盤機構により認められたJCSS認定の校正機関として、お客さまの温度センサーの国際的なトレーサビリティの確立のお手伝いをさせていただきます。

JCSS認定シンボル付き校正証明書は、そのマークによって日本の国家計量標準へのトレーサビリティが確保されます。お客様の社内標準器をJCSS校正することにより、ISO9001の要求事項にあるトレーサビリティ体系の構築にもお使いいただくことができます。また、IATF16949の外部校正機関への要求事項の1つである校正証明書への要求事項(国家認定機関のマークを含む)も満たしています。

ilac-MRAマーク付校正証明書

当社は国際MRA対応の認定事業者です。JCSSはAPAC(アジア太平洋認定協力機構)とILAC(国際試験所認定協力機構)の相互承認(MRA)への署名を行っておりますので、世界各地域の認定機関が認定した他国の期間と同等の証明書をして使うことが可能です。

日本電測株式会社について

弊社は1970年(昭和45年)の創業以来、日々変化している。国際社会において、温度センサーのメーカーとしてご愛顧を頂き、多数の製品を提供してまいりました。近年に於きましては、ROHS指令対応・環境負荷化学物質対応にいち早く取り組み、安心かつ安全な製品を提供し続ける所存であります。地球環境、そして子供達の未来が安全で豊かな社会であることを心から願い、今後も社会に役立つ企業であり続けられるよう、従業員一同より一層努力する所存であります。

校正について

JIS Z8103:2000 では次のように定義されています。 校正とは、計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の示す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。備考:校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない。

正しい温度を計測し、制御することは様々なプロセスで非常に重要な役割を担っています。 温度センサーは元々、日本産業規格(JIS)で定められた範囲の精度があります 。それ以上の精度を必要とされる場合や、経年変化などにより正しい温度を示すことができなくなった場合、その際に温度センサーを校正することでその温度センサーの指示する値の正確さを知ることができ、正しい温度計測を行う事が可能になります。

温度センサーを購入される際、また一定期間使用した際(半年や1年など)に校正を行うこ とを推奨いたします。

校正方法

温度センサーの校正は、温度があらかじめわかっており、なおかつ温度が安定的で均一な状 態に校正するセンサーを挿入し、測定を行います。

その方法には定点校正と比較校正があります。

定点校正法は純物質の固体と液体が共存する熱平衡状態を用い、非常に高い安定性と再現 性で校正を行うことができます。

だたし、定点温度は1990 年国際温度目盛 (I TS- 90)によって定められており、任意の温度 で校正することはできません。また装置に挿入できる形状の決まっており、長さ、太さなど の制限があります。

弊社では水の三重点による校正を行っております。

詳しい校正可能な形状につきましてはお問合せ下さい。

比較校正法は空気や液体などの媒体を冷却または加熱し、一定の温度雰囲気を作り出し、そ こに標準となるセンサーと被校正センサーを挿入し、その差を測定します。

比較校正は定点校正と違い、任意の温度で校正が行うことが可能であり、また形状による制 限が定点校正に比べ、少なくなります。

ただし、安定性、再現性において定点校正において劣ります。

弊社では-80〜1500° C までの比較校正を実施しております。- 80〜500 ° Cまでは液体を媒体に 用いた、恒温槽を使用して、行うため幅広い形状の温度センサーの校正を行うことができま す。

ただし、形状によっては一部、校正ができないセンサーもございますので詳しくは弊社まで お問合せください。

トレーサビリティ

計測の信頼性を確保する上で重要なことはトレーサビリティを確保することです。 トレーサビリティとは、切れ目のない校正の連鎖によって上位の計量標準に繋がっている ことであります。

弊社では国家標準とトレーサビリティの取れた標準器を用い、比較校正を行っています。

■■トレーサビリティ体系図挿入■■

弊社製品ではない場合でも、校正も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

弊社で校正を行うことでお客様の品質向上のお手伝いをさせていただきます。

社名:日本電測株式会社
本社所在地:大阪市淀川区加島3丁目3番13号
連絡先:TEL:06-6308-7508 FAX:06-6303-0066
WEB:http://www.nds-nihondensoku.co.jp